根付とは?
ねつけ
根付とは、江戸時代に着物の帯に小物入れを吊るすために使われた留め具で、精緻な彫刻が施された日本独自の工芸品です。
根付(ねつけ)とは、江戸時代に発展した日本独自の小型装身具です。着物には衣紋の構造上ポケットがないため、薬入れ(印籠)や煙草入れ、巾着などの小物入れを紐で帯に吊るす際、紐の端に取り付けて帯から抜け落ちるのを防ぐ留め具として機能しました。
材料は象牙、木材、動物の骨や角、金属、陶器など多岐にわたり、職人たちがその小さな表面に動植物・神話の場面・日常の情景など様々なモチーフを精巧に彫り込みました。大きさは概ね2〜5センチメートル程度で、手のひらにすっぽり収まるほど小さいにもかかわらず、その細部表現は驚くほど精密です。
代表的な形状には以下があります。
- 丸彫り型(立体的に彫り出したもの)
- 面根付(仮面の形をしたもの)
- 印籠根付(印籠と一体になったもの)
- 衣服根付(着物の形を模したもの)
明治以降、洋装の普及とともに実用品としての役割は失われましたが、その芸術的価値は国内外で高く評価され、現在では美術品・骨董品として収集対象となっています。欧米の博物館にも多くの名品が所蔵されており、海外では「NETSUKE」という名称で広く知られています。
使い方・例文
美術館の日本工芸コーナーなどで、象牙に彫られた小さな動物や人物像として根付を目にすることができます。また骨董市やオークションでは高額で取引されることもあります。
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