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富久とは?

とみきゅう

富久とは、江戸時代落語家三遊亭円朝が作ったとされる古典落語の演目で、大晦日の夜を舞台にした人情噺の傑作です。

「富久(とみきゅう)」は古典落語の演目のひとつで、江戸時代末期から明治時代かけて活躍した三遊亭円朝(さんゆうてい えんちょう)の作とされる人情噺(にんじょうばなし)です。「とみきゅう」と読むことが多く、大晦日の夜を舞台に、酒好きでだらしないが憎めない噺家の久蔵を主人公とした喜劇的要素も持つ話です。

あらすじの大筋は以下の通りです。幇間(たいこもち)の久蔵は日頃の不品行からご贔屓筋に見放され困窮していましたが、ひょんなことから富くじ(くじ引き型の賭け事)を一枚買います。大晦日の夜、出入り先の旦那を訪ねてお詫びをする途中で火事に遭遇し、混乱の中で一度は富くじを失ったと思いながらも最終的には思わぬ幸運が訪れるというストーリーです。

この噺は、江戸の庶民生活の風情・大晦日の雰囲気・人情の機微が丁寧に描かれており、落語の中でも「人情噺」の佳品として高く評価されています。演じる噺家によって久蔵の造形や江戸の情景描写が変わるため、各師匠の個性が際立つ演目でもあります。

現代でも桂文楽・古今亭志ん朝・立川談志など多くの名人がこの演目を得意とし、寄席や独演会でたびたび披露される人気演目です。

使い方・例文

年末の寄席で「富久」が上演されると、大晦日の江戸の街並みと久蔵の人情が活き活きと描かれ、客席から笑いと感嘆の声が上がる。

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