大赤斑とは?
だいせきはん
大赤斑とは、木星の南半球に存在する巨大な嵐の渦で、地球をはるかに超えるサイズを持ち長期間継続しています。
大赤斑(Great Red Spot)は、木星の南半球に存在する巨大な高気圧性の嵐です。17世紀の天文学者による記録に遡る可能性があり、少なくとも数百年以上にわたって継続している長寿命の大気現象として知られています。
大赤斑はひとつの巨大な渦巻き嵐で、反時計回り(南半球では高気圧性の回転)に約7日で1周しています。嵐の雲の上端は周囲の雲より約8キロメートルほど高く、この高度差が特徴的な赤みを帯びた色に関係していると考えられますが、その色の正確な化学的原因(燐化合物や硫黄化合物などが候補)はまだ完全には解明されていません。
大赤斑のサイズは時代によって変化してきました。
- 19世紀には地球の2〜3倍の大きさがあったとされる
- 20世紀後半から縮小傾向が続いている
- 現在は地球の約1〜1.5倍程度にまで縮小している
NASAのボイジャー探査機(1979年)やガリレオ探査機(1990年代)、さらにジュノー探査機(2016年〜)が大赤斑を間近に観測し、嵐の深さや構造について詳細なデータを提供しています。なぜこれほど長期間にわたって持続できるのかというメカニズムは現代の惑星科学においても研究が続けられている重要な課題のひとつです。
使い方・例文
「天体望遠鏡で木星を観察すると、縞模様の中にオレンジ色の楕円形の大赤斑を確認でき、その巨大さと存在感は天文ファンを魅了し続けている。」
この用語をシェア
最終更新: