本文へスキップ

大腿骨頸部骨折とは?

だいたいこつけいぶこっせつ

大腿骨頸部骨折とは、太ももの骨(大腿骨)の付け根にある細い部分「頸部」が折れる骨折で、高齢者に多い深刻なけがです。

大腿骨頸部骨折は、大腿骨(太ももの骨)の上端にある「頸部」と呼ばれる細くくびれた部分に生じる骨折です。股関節の内側に位置するため、骨頭への血流が損傷されやすく、骨壊死のリスクが高い点が特徴です。

主な原因は転倒・転落であり、骨粗しょう症が進行した高齢者(特に70歳以上の女性)に多く発生します。わずかな段差につまずく程度の軽い衝撃でも起こるほど、骨の脆弱化が一因となっています。骨折直後から強い股関節痛が生じ、多くの場合は自立歩行が不可能になります。

分類としては骨折部位によって「頭下型」「経頚型」「基部型」に分けられ、転位(ずれ)の程度でガーデン分類(StageI〜IV)が使われます。転位が大きいほど骨頭壊死のリスクが高く、治療方針にも影響します。

治療は原則として手術が選択されます。転位の少ない例では骨接合術(スクリューで固定)、転位が大きい例や高齢者では人工骨頭置換術が行われます。早期離床・リハビリが廃用症候群の防止に重要であり、寝たきりを防ぐ観点から手術後早期から歩行訓練が開始されます。骨粗しょう症の治療・転倒予防も再骨折防止に欠かせない柱です。

使い方・例文

転倒後に立ち上がれず強い股関節痛を訴える高齢者を診察する際、大腿骨頸部骨折が疑われ、X線やCTで確認されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語