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大腿神経とは?

だいたいしんけい

大腿神経とは、腰神経叢から起始し太ももの前面を支配する末梢神経で、大腿四頭筋の運動と太もも・膝の感覚を担います。

大腿神経(だいたいしんけい、femoral nerve)は、腰神経叢(L2〜L4)から起始し、鼠径靭帯の下を通って大腿(太もも)前面に到達する末梢神経です。下肢の神経のなかでも最大級の太さを誇ります。

大腿神経の主な機能は以下の通りです。

  • 運動支配大腿四頭筋(膝を伸ばす)、縫工筋(股関節の屈曲・外旋)、腸骨筋(股関節の屈曲)
  • 感覚支配:太ももの前面・内側、膝の前面、下腿内側(伏在神経として膝より下に続く)

大腿神経が障害されると、膝を伸ばす力が低下して歩行困難になるほか、太ももや膝前面のしびれ・感覚障害が生じます。原因としては以下のものが挙げられます。

  • 腰椎椎間板ヘルニア(L3〜L4レベル)
  • 骨盤内腫瘍や後腹膜血腫による圧迫
  • 糖尿病性神経障害(糖尿病性大腿神経麻痺)
  • 鼠径部の手術(人工股関節置換術など)後の医原性損傷

診断には神経伝導検査や筋電図、MRIによる画像評価が用いられます。治療は原因に応じて保存的治療または外科的介入が選択されます。

使い方・例文

糖尿病の患者が「太ももの前面が急にしびれて力が入らない」という症状を訴える場合、大腿神経の障害が疑われます。腰痛との鑑別のために神経学的な検査が行われる場面でこの名称が登場します。

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