大工調べとは?
だいくしらべ
大工調べとは、江戸落語の古典演目のひとつで、大家と大工の棟梁が長屋の家賃をめぐって啖呵を切り合うユーモラスな噺です。
「大工調べ」は古典落語を代表する演目のひとつで、江戸の庶民生活を舞台にした滑稽噺です。棟梁(親方)と大工の与太郎、そして強欲な大家の三者が繰り広げるやり取りが見どころです。
あらすじは、腕は良いが金にルーズな大工・与太郎が家賃を溜めたため、大家に道具箱を質に取られてしまいます。仕事ができなくなった与太郎を連れて、棟梁が大家に掛け合いに行くものの交渉は決裂。業を煮やした棟梁が大家に向かって長々と罵倒の啖呵(たんか)を切る場面がこの噺の白眉です。啖呵の後、奉行所に訴え出た与太郎側が勝訴するという結末が一般的です。
この演目の特徴は以下の点にあります。
- 棟梁の長台詞(啖呵)の語調・リズムの妙が演者の腕の見せどころ
- 江戸の職人気質(いきとはったり)をよく表した人物描写
- 奉行所の裁きを通じて当時の法慣習をのぞかせる構成
「大工調べ」は立川談志や古今亭志ん朝など名だたる落語家が得意とした演目として知られており、啖呵の部分をいかに迫力とリズム感を持って演じるかが演者の評価に直結します。テンポと言葉の切れ味が問われる、落語の醍醐味を凝縮した噺です。
使い方・例文
落語会で「大工調べ」が演じられると、棟梁が大家に啖呵を切る長台詞の場面で客席が一気に盛り上がります。
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