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外部不経済とは?

がいぶふけいざい

外部不経済とは、経済活動が当事者以外の第三者に対して対価なしに損害をもたらす現象で、市場の失敗の代表例の一つです。

外部不経済(negative externality)とは、ある経済主体(企業や個人)の生産・消費活動が、市場取引を通じることなく第三者や社会全体に悪影響を及ぼす状況をいいます。その損害に対して引き起こした側から補償が支払われないため、コストが社会全体に転嫁される点が問題です。

外部不経済が生じると、私的費用(企業が実際に負担するコスト)と社会的費用(社会全体が負担するコスト)の間にかい離が生まれます。企業は本来支払うべき費用を負担しないため、社会的に見て過剰な生産が行われ、資源配分の非効率が生じます。これは市場の失敗(market failure)の典型的な事例です。

代表的な例を挙げると次のようなものがあります。

  • 工場の大気汚染・水質汚濁:周辺住民の健康や農業・漁業に損害を与える
  • 交通渋滞:各ドライバーが道路を利用することで他のドライバーの移動時間を増加させる
  • 騒音・振動:工事や航空機の運航が近隣住民の生活環境を悪化させる
  • 温室効果ガスの排出:将来世代を含む地球全体に気候変動のコストを転嫁する

政府による対策としては、ピグー税(外部不経済に相当する税を課す)、規制・基準の設定、排出権取引制度などが挙げられます。外部不経済の概念は環境政策や都市計画など、公共政策の多くの分野で根拠となる考え方です。

使い方・例文

工場が河川に廃液を流すことで下流の農家や漁師が損害を被るケースは、外部不経済の典型例です。この場合、工場は汚染コストを支払わないため生産を増やしすぎてしまいます。

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