墨流しとは?
すみながし
墨流しとは、水面に墨や絵の具を垂らして生じた模様を紙や布に写し取る、日本の伝統的な染色・装飾技法です。
墨流し(すみながし)は、水を張った容器の水面に墨や染料をたらし、自然に広がる模様や息でそっと動かして生じた流れ模様を、紙または布に転写する日本伝統の装飾技法です。平安時代にはすでに料紙の装飾に用いられており、「流し染め」とも呼ばれます。
制作の手順は以下のとおりです。
- 浅い容器に水(または糊を少量混ぜた水)を張る
- 墨や染料を細筆やスポイトで水面にそっと垂らす
- 息を吹きかけたり棒で軽く動かして模様を整える
- 紙や布を水面にそっと乗せて模様を写し取り、乾燥させる
水と墨の性質を利用した偶然性が魅力で、二つと同じ模様は生まれません。伝統的には和紙に墨で行われましたが、現代では染料や絵の具を使い布や木材への応用も行われます。また、トルコ発祥の「エブル」(紙に描かれた大理石模様の技法)とも技術的に共通点があり、世界各地に類似した技法が存在します。
現代では体験型ワークショップや学校の図工・美術教育でも取り入れられており、日本文化を代表する視覚的に美しい技法として広く親しまれています。
使い方・例文
和紙の表面に黒い墨が渦巻く模様が転写された墨流し和紙は、詩歌の短冊や封筒・ブックカバーの素材として使われます。
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