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基本群とは?

きほんぐん

基本群とは、位相空間の中の閉じたループの変形のしかたを表す群であり、その空間の穴の構造を代数的に捉える位相不変量のことです。

基本群(ファンダメンタルグループ、π₁)とは、位相空間上の一点(基点)を固定し、その点から出発して同じ点に戻る閉じた道(ループ)を、連続変形(ホモトピー)の同値類としてまとめたときに得られる群のことです。代数的位相幾何学(代数トポロジー)の中核的な概念です。

二つのループが「連続変形によって一方から他方に移れる」とき、それらは同じホモトピー類に属します。この同値類の集合に、ループのつなぎ合わせ(積)を演算として定義すると群の構造が入り、これが基本群です。

基本群が持つ性質の例を挙げると次のとおりです。

  • 球面(S²)の基本群は自明群(単位元のみ)で、すべてのループが縮まる
  • 円周(S¹)の基本群は整数の加法群 ℤ で、何周したかを表す
  • トーラス(ドーナツ面)の基本群は ℤ×ℤ で、縦横の巻き方を表す

基本群は空間の「穴」の個数や種類を代数的に記述する手段であり、位相同型な空間は同じ基本群を持ちます。これを利用して「二つの空間が位相的に同じか」を判定できます。幾何学・物理学・データ解析など幅広い分野で応用されています。

使い方・例文

コーヒーカップとドーナツが位相的に同型であることの説明において、両者の基本群がともに ℤ と計算されることが証拠として使われる場面が典型例です。

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