地塁とは?
ちるい
地塁とは、断層によって両側が落ち込んだ結果、相対的に高まった地塊のことで、ホルストとも呼ばれる地形構造です。
地塁(ちるい、英語:Horst)とは、地殻変動によって生じた断層(地塁断層)によって周囲よりも相対的に高く持ち上がった岩盤の塊(地塊)を指します。正断層が両側に生じ、その間の地塊が持ち上がった(または両側が沈降した)構造です。
地塁の対義語は「地溝(グラーベン)」で、こちらは断層によって周囲よりも低く落ち込んだ地塊です。地塁と地溝は、地殻の引張力(テンション)が働く場所で対になって形成されることが多く、大陸の裂開(リフト)地域でよく見られます。
地塁の形成には以下のようなプロセスが関わります。
- 地殻に引張力が働き正断層が発達する
- 断層間の地塊が相対的に浮き上がる(または周囲が沈降する)
- 長い時代をかけて侵食・隆起が進み山地や台地を形成する
世界的な例としては、ライン地塁(ドイツ)やヴォスジュ山脈・黒い森(シュヴァルツヴァルト)が典型的な地塁地形として知られています。日本でも中国山地の一部に地塁構造が認められます。地形学・地質学の重要な概念として、山地形成のメカニズムを理解する上で欠かせません。
使い方・例文
地理の授業や地形図の読解において、「この山地は地塁によって形成された」という表現が登場します。断層に挟まれた高まりとして地図上でも確認でき、地殻変動の歴史を読み解く手がかりになります。
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