土香炉とは?
どこうろ
土香炉とは、陶土を素材として作られたお香を焚くための器で、仏壇・茶道・香道など日本の宗教・芸道の場で広く使われてきた焼き物の香炉です。
土香炉(どこうろ)とは、陶磁器(陶土や磁器土を用いた焼き物)で作られた香炉の総称です。金属製の香炉と並んで、日本では古くから宗教的儀礼や芸道の場で重用されてきました。
香炉は、線香・抹香・香木などを焚いて香りを楽しむための器です。土香炉は素材の特性から熱を穏やかに保ち、灰を受けるのに適した形状が発達しました。代表的な種類には以下があります。
- 火舎香炉(かしゃこうろ):三足で蓋付きのもの。法要などに使用
- 土風炉(どぶろ):茶道で炭火を起こすための土製香炉型炉
- 前香炉(まえこうろ):仏壇の前に置き線香を立てる一般的な形
- 長次郎写しなど:楽焼など名工の写しとして茶席で愛用されるもの
仏教の伝来とともに香炉の文化も日本に根付き、奈良・平安時代には寺院で多くの土香炉が使われるようになりました。その後、茶道や香道の発展とともに意匠が多様化し、産地ごとの独自の作行きを持つ土香炉が各地で生まれました。
現代では仏具店や骨董市で目にする機会が多く、信楽焼・備前焼・京焼など各産地の土香炉は美術工芸品としても評価されています。
使い方・例文
「仏壇の前に信楽焼の土香炉を置き、朝の線香を毎日供える」のような日常的な仏事の場面で用いられます。
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