唐津焼とは?
からつやき
唐津焼とは、佐賀県唐津市を中心に生産される伝統的な陶器で、素朴な土味と詫びた美しさが茶人に愛され「一楽二萩三唐津」とも称されます。
唐津焼(からつやき)は、佐賀県唐津市周辺を産地とする日本を代表する陶器のひとつです。16世紀末、豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)を機に朝鮮半島から渡来した陶工たちが技術をもたらしたとされており、その素朴で力強い美しさは茶道の世界で高く評価されてきました。
唐津焼の特徴として、以下の点が挙げられます。
- 土味の豊かさ:地元の多様な陶土を使用し、荒々しくも温かみのある質感が生まれます。
- 絵唐津:鉄絵具で草花・魚・鳥などを大胆に描いた装飾スタイルで、唐津焼の代名詞ともいえます。
- 斑唐津・朝鮮唐津:釉薬の流れや変化を活かした多彩な窯変が見どころです。
- 無地唐津:飾り気のない白や灰色の釉に、土の表情だけで勝負する様式。
「一楽二萩三唐津」というランキングは茶道界の格付けを示す言葉で、楽焼・萩焼と並んで茶碗の名品として長く称えられてきたことを物語っています。江戸時代には佐賀藩(鍋島藩)の保護を受けて発展し、現在も多数の窯元が伝統を守りながら制作を続けています。2017年には国の伝統的工芸品に指定されました。
現代では食器としての需要も高く、飯碗・向付・酒器など日常使いの器として広く親しまれています。
使い方・例文
茶道の稽古や茶器を紹介する場面で「唐津焼の茶碗を用いる」と語られるほか、和食器ファンの間では絵唐津の向付や酒器として愛用されています。
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