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双樹とは?

そうじゅ

双樹とは、二本の木が対になって立つさまを指し、仏教日本美術において象徴的な意味を持つ語です。

双樹(そうじゅ)は文字通り「二本一対の樹木」を意味する語で、主に仏教的文脈や日本の美術・文学において用いられます。最も有名な用例は、釈迦(ゴータマ・シッダールタ)が入滅したとされる沙羅双樹(さらそうじゅ)です。

沙羅双樹はインド原産のフタバガキ科の樹木で、釈迦が横たわって最期を迎えたとき、四方に二本ずつ計八本の沙羅の木が白く変わったと伝えられています。この故事から、双樹は無常・別れ・滅びの美しさを象徴する表現として日本文学に根を下ろしました。

日本文化における双樹のあらわれには次のようなものがあります。

  • 『平家物語』の冒頭「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」で無常観の象徴として登場
  • 庭園設計において対をなす樹木を配する美的原則
  • 絵画・工芸品のモチーフとして対になる木を描く構図
  • 仏教美術における対称的な樹木表現

また江戸時代の文人・大田南畝(おおたなんぽ)の号のひとつが「蜀山人(しょくさんじん)」として知られる一方、双樹は俳人・画家の雅号としても使われてきました。このように双樹は仏教・文学・芸術の複数の文脈に登場する、日本文化の深層にある表現です。

使い方・例文

『平家物語』の有名な書き出しに登場する「沙羅双樹」という言葉は、盛者必衰の無常観を表す象徴として国語の授業でも取り上げられます。

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