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印香とは?

いんこう

印香とは、香料を練り固めて型で押し出した固形の香のことで、日本の伝統的な香文化のひとつです。

印香とは、白檀丁子龍脳などの香原料を粉末にして蜂蜜や梅肉などの粘着剤と練り合わせ、型に押し込んで成形した固形の香です。「印」は型で押し固めることを意味し、その工程から名付けられています。

印香の歴史は平安時代にさかのぼり、貴族の間で愛でられた薫物(たきもの)文化の一形態として発展しました。香を焚くだけでなく、形そのものに美を見出す日本独特の感性が反映されています。梅・桜・扇・紋様など、季節や用途に合わせたさまざまな型が用いられ、見た目の優雅さも楽しまれてきました。

使い方としては、炭や香炉の灰の上に置いてゆっくり加熱する方法が一般的です。直接火をつけるのではなく、遠火の温熱でじっくりと香りを立ち上らせる点が特徴で、柔らかで上品な香りが長続きします。現代では、香道の稽古や茶道の席、仏事などで使われるほか、インテリアとしても親しまれています。

印香と似た練香(ねりこう)とは、さらに水分を多く含んだ柔らかい状態のものを指します。印香は乾燥・成形されているため保管しやすく、贈答品としても重宝されてきた香の形式です。

使い方・例文

茶道の茶席に印香を飾ったり、香道の席で炉に乗せてゆっくりと香りを楽しんだりする場面で登場します。

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