南蛮胴とは?
なんばんどう
南蛮胴とは、戦国時代から江戸時代にかけて日本にもたらされたヨーロッパ式の胴鎧を指す言葉です。
南蛮胴(なんばんどう)とは、16世紀後半から17世紀にかけて、ポルトガル人やスペイン人などいわゆる「南蛮人」を通じて日本に伝来したヨーロッパ式の胴鎧(どうよろい)を指します。また、それを模倣して日本の甲冑師が国内で製作した和製の胴鎧も同様に呼ばれます。
南蛮胴の最大の特徴は、胸の中央に縦の稜線(竜骨状の出っ張り)を持つ形状です。これはヨーロッパのブレストプレート(胸当て)の影響を受けたもので、剣や槍の攻撃を左右に受け流す機能を持ちます。鉄の一枚板を打ち出して成形するため、日本の伝統的な胴鎧とは製法が大きく異なります。
戦国武将の間でその防御性能が評価され、輸入品をそのまま使用するだけでなく、日本の甲冑師が独自に南蛮胴を模倣・改良した作品も数多く作られました。黒漆塗りや金具を施して日本趣味に合わせた意匠のものも多く、実用性と装飾性を兼ね備えた甲冑として発展しました。
現在、南蛮胴は博物館や城の展示品として見られることが多く、東西文化交流の歴史を物語る貴重な文化財として重視されています。
使い方・例文
歴史博物館では、戦国時代の武将が着用したとされる南蛮胴の実物が展示され、ヨーロッパ甲冑の影響を受けた独特の胸の形状が確認できます。
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