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甲冑師とは?

かっちゅうし

甲冑師とは、武士が戦場で身を守るための鎧(甲)や兜(冑)を専門に製作する職人のことです。

甲冑師(かっちゅうし)とは、武士の防具である甲冑——すなわち鎧(よろい)と兜(かぶと)——を専門に製作する職人を指します。古くは鎧師(よろいし)とも呼ばれ、日本の武家社会において不可欠な存在でした。

甲冑師の仕事は多岐にわたります。鉄や革を加工して小札(こざね)と呼ばれる細かな部品を作り、これを何百枚も組み合わせて威(おどし)糸で綴り合わせ、一領の甲冑を仕上げます。素材の選定・鉄の打ち出し・漆塗り・糸の選色など、すべての工程に高度な専門技術が要求されました。

甲冑師の代表的な流派には以下のものがあります。

  • 明珍派(みょうちんは):京都を拠点とした最も著名な流派
  • 春田派(はるたは):尾張を中心に活躍した流派
  • 岩井派(いわいは):関東で活躍した流派

江戸時代に入り戦乱が収まると、甲冑師は実戦用甲冑だけでなく、儀礼用や飾り甲冑の製作に活躍の場を移しました。現代では甲冑師の数は少なくなりましたが、伝統工芸の担い手として文化財の修復や複製製作に携わる職人が受け継がれています。

使い方・例文

端午の節句に飾られる五月人形の甲冑は、現代の甲冑師が伝統技法を用いて製作したものが多く、武家文化の美意識を今に伝えています。

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