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半終止とは?

はんしゅうし

半終止とは、楽曲の途中でドミナント(属和音)で一時的に区切られる不完全な終止形で、緊張感を保ちながら次の展開を促す音楽的な句読点です。

半終止(はんしゅうし)は、西洋音楽の和声学における終止形(カデンツ)の一種で、英語では「Half Cadence」または「Imperfect Cadence」と呼ばれます。楽節や楽句の区切りにおいて、主和音(トニック)ではなくドミナント(属和音、V度)で終わる形を指します。

通常の完全終止(V→I)が文章でいう「。(句点)」にあたるとすれば、半終止は「、(読点)」または「…(省略)」のような役割を果たします。終止感はあるものの解決が完結していないため、聴き手に「続きがある」という期待感や緊張感を与え、次のフレーズへの架け橋となります。

半終止が現れやすい場面は以下のとおりです。

  • ソナタ形式の第一主題と第二主題のあいだ(移行部の終わり)
  • 問答形式のメロディで「問い」にあたるフレーズの終わり
  • 前奏や間奏から主部へつなぐ部分
  • 繰り返し記号の直前で次の反復への期待を高める箇所

バロックから古典派・ロマン派を通じて広く使われた技法であり、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらの楽曲にも数多く見られます。和声を学ぶ上で完全終止・偽終止とともに必ず習得する基本事項のひとつです。

使い方・例文

「この楽節はドミナントで終わる半終止になっており、次の楽節への期待感を生み出している」のように、楽曲分析や和声の授業・教科書でよく使われる用語です。

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