本文へスキップ

完全終止とは?

かんぜんしゅうし

完全終止とは、楽曲の終わりで属和音(V)から主和音(I)へ進む、最も安定感の高い和声の終わり方のことです。

完全終止(かんぜんしゅうし)とは、西洋音楽の和声理論において、属和音ドミナント、V度)から主和音(トニック、I度)へ進む終止形のうち、最も解決感・安定感の強いものを指します。英語では「Perfect Authentic Cadence(PAC)」と呼ばれます。

完全終止が成立するための条件は主に以下の通りです。

  • 属和音(V)は根音位置(第一転回形などではなく基本形)であること
  • 主和音(I)も根音位置であること
  • 主和音の最高声部に主音(スケールの第1音)が置かれること

これらが揃ったとき「完全終止」となり、そうでない場合は「不完全終止(Imperfect Authentic Cadence)」と区別されます。完全終止は楽曲の大きな区切り——楽章の終わりや曲の最後——で多用され、聴衆に「ここで終わった」という明確な印象を与えます。バロック時代から古典派・ロマン派にわたる多くの作品で使われており、作曲・編曲・音楽分析の基礎知識として重要な概念です。不安定な終止形(半終止・偽終止など)と対比して学ぶとその機能がより理解しやすくなります。

使い方・例文

ピアノ曲や合唱曲の最後でソ→ドという和声進行が聴こえたとき、それは典型的な完全終止の例であり、曲の締めくくりとして最も強い安定感をもたらします。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語