十手とは?
じって
十手とは、江戸時代の捕吏(岡っ引きや同心)が使用した、犯人を捕縛するための鉄製または木製の武器です。
十手(じって)は、江戸時代の日本で幕府・藩の警察機能を担った捕吏(とりて)が携帯した特徴的な道具です。鉄や木で作られた棒状の本体に、鉤(かぎ)状の突起が一本または二本付いた形状をしており、刀剣や棒を受け止めて絡め取るために用いられました。
十手の構造と使い方の特徴は次のとおりです。
- 全長はおよそ30〜40センチ程度のものが多く、携帯しやすいサイズ
- 鍔元の鉤で相手の刀を受け止め、絡め捕るか叩き落とす
- 打撃武器としても使用でき、急所を突いて相手を制圧する
- 朱房(しゅぶさ)や銀の房が付き、権威の象徴・身分証明の役割も担った
十手は同心や与力、あるいは彼らの手先である岡っ引き(目明かし)が所持しました。武士以外の者が帯刀することは原則禁じられていたため、十手は庶民身分の捕吏にとって警察権力を示す重要な道具でした。
現代では時代劇や捕物小説のアイコン的な小道具として知られ、「十手を持つ岡っ引き」のイメージは江戸時代の治安維持の象徴ともなっています。また、十手術として武道化された技法も存在します。
使い方・例文
時代劇で岡っ引きが容疑者を追い詰める場面などに十手が登場し、「御用だ!」と叫びながら十手を振りかざす姿が定番の描写となっています。
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