創始者効果とは?
そうしゃこうか
「効果」の用語まとめを見る創始者効果とは、少数の個体が新たな地域に定着して集団を形成する際、もとの集団と異なる遺伝子頻度を持つ集団が生じる現象です。
創始者効果(Founder effect)は、遺伝的浮動の一形態で、少数の個体(創始者)が元集団から分離して新たな場所に定着し、その後の集団全体の遺伝的多様性や対立遺伝子(アレル)頻度が創始者集団の偏った遺伝子プールによって規定される現象です。
元の大集団から偶然に分離した少数個体は、元集団の全遺伝的多様性を代表しているわけではありません。そのため、新集団では特定のアレルが元集団より高頻度になったり、逆に失われたりすることが起こります。この遺伝的多様性の低下と対立遺伝子頻度の変化が創始者効果の本質です。
実際の例として知られているのは以下のようなケースです。
- 太平洋の孤立島に移住した少数の人々の集団が、特定の遺伝性疾患の頻度が高い
- 北米に持ち込まれた外来種が、原産地より遺伝的多様性が低い
- 宗教的・地理的に隔離されたヒト集団(アーミッシュなど)での遺伝疾患の高頻度化
創始者効果は、進化や種分化のメカニズムを考える上で重要です。遺伝的多様性の減少により、自然選択が働く素材が制限され、集団の適応力に影響することがあります。また、ボトルネック効果(集団サイズが一時的に激減する現象)と並んで、遺伝的浮動の代表例として進化生物学や保全生物学で広く取り上げられます。
使い方・例文
孤立した島や山岳地帯に少数の個体が移住して新たな集団を作る場面や、外来生物の侵入初期の集団を解析する際に創始者効果が議論されます。
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