凸版印刷とは?
とっぱんいんさつ
凸版印刷とは、印刷したい部分を版面から凸状に突き出させ、そこにインクを付けて紙などに転写する印刷方式のことです。
凸版印刷(とっぱんいんさつ)とは、版面のうち印刷する部分(画線部)が凸状に高くなっており、そこにインクを塗布して紙や素材に押し当てることで文字や図柄を転写する印刷技術の総称です。非画線部は低くなっているためインクが付着せず、凸部のみが印刷されます。
人類の歴史において最も古い印刷方式の一つであり、木版印刷がその原型です。東アジアでは7〜8世紀ごろから木版による経典・書籍の印刷が行われていたとされます。ヨーロッパでは15世紀にグーテンベルクが活版印刷技術を実用化し、活字を組み合わせた凸版印刷が知識の大量普及と文化革命をもたらしました。
現代の凸版印刷の主な種類には次のものがあります。
- 活版印刷:金属や木の活字を組み合わせた伝統的な方式
- フレキソ印刷:樹脂やゴム製の柔軟な版を用い、段ボール・フィルム・缶などへの印刷に適した方式
- スタンプ・スクリーン押印:ハンコや手工芸など身近な応用
現在、商業印刷の主流はオフセット印刷やデジタル印刷に移行していますが、活版印刷は独特の圧のある質感から工芸的な名刺・ポストカード・招待状などで再評価されています。フレキソ印刷は包装資材印刷の分野で広く使われており、産業的な重要性は依然として高いです。
なお、「凸版印刷株式会社」は日本の大手印刷会社の社名でもあり(現在は「TOPPANホールディングス」に社名変更)、印刷技術全般を手がける企業として知られています。
使い方・例文
昔ながらの活版印刷で作られた名刺は、文字が紙に押し込まれたような独特の質感があります。段ボール箱に印字された文字や模様もフレキソ印刷という凸版印刷の一種によるものです。
この用語をシェア
最終更新: