共感疲労とは?
きょうかんひろう
共感疲労とは、他者の苦しみや悲しみに深く共感し続けることで生じる感情的・身体的な疲弊状態のことです。
共感疲労(compassion fatigue)とは、他者の痛みや苦しみに繰り返し共感・感情移入することで蓄積される、精神的・身体的な消耗状態を指します。もともとは看護師や医師、カウンセラー、社会福祉士など対人援助職に多く見られる職業性ストレスとして研究されてきましたが、近年はSNSや報道を通じて悲惨な情報に日常的にさらされる一般の人々にも広がる概念として注目されています。
共感疲労の主な症状には以下のようなものが見られます。
- 感情の麻痺や無力感・虚脱感
- 仕事や活動への意欲・集中力の低下
- 睡眠障害・身体的疲労の蓄積
- クライアントや支援対象者への共感能力の低下
- 怒りやすさ・感情の不安定さ
共感疲労は燃え尽き症候群(バーンアウト)と混同されることがありますが、燃え尽き症候群が仕事の過負荷や報われない状況から生じるのに対し、共感疲労はとりわけ他者の苦しみへの感情移入が引き金となる点が特徴です。
対処法としては、感情的な境界線を意識的に設けること、支援者自身がサポートを受けること、休息と自己ケアを習慣化することなどが有効とされています。
使い方・例文
長期間にわたって被災者支援に携わったボランティアが、ある時期から当事者の話を聞くことに強い苦痛を感じるようになった場合、共感疲労が生じているサインと考えられます。
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