備前焼とは?
びぜんやき
備前焼とは、岡山県備前市を産地とする日本六古窯の一つで、釉薬を使わず高温で焼き締める技法が特徴の陶器です。
備前焼(びぜんやき)は、岡山県備前市(旧備前国)を中心に生産される日本の伝統陶芸で、平安時代末期から鎌倉時代にかけてその原型が成立したとされます。越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波とともに日本六古窯に数えられ、日本最古の焼き物の一つです。
最大の特徴は釉薬(うわぐすり)を一切使わない点です。鉄分を多く含む「ヒダスキ」と呼ばれる備前特有の陶土を成形し、1200〜1300度の高温で2週間以上かけてじっくり焼き締めます。この工程で土と炎と灰が自然に反応し、意図せず生まれる「緋襷(ひだすき)」「胡麻(ごま)」「牡丹餅(ぼたもち)」「青備前」などの独特な景色(焼き色の模様)が生まれます。同じ模様が二度と再現できないため、一点一点が唯一無二の作品です。
備前焼の器は土の素朴な質感と堅牢さが特徴で、花瓶に活けた花が長持ちする、ビールのきめ細かい泡が立つなどといった機能的な特性が古くから語られてきました。茶の湯の世界でも千利休ら茶人に重用され、茶器としての評価が高まりました。現在も人間国宝を輩出してきた伝統産地として、窯元が備前市内に多く集積しています。
使い方・例文
「釉薬を使わない焼き物」「日本六古窯」というキーワードで陶芸や工芸品の説明に登場するほか、贈り物のビアカップや一輪挿しとして紹介される場面でもよく見られます。
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