休眠とは?
きゅうみん
休眠とは、生物が代謝活動を著しく低下させ、不利な環境条件を乗り越えるための生理的な不活性状態のことです。
休眠(きゅうみん、dormancy)とは、生物が成長・生殖・代謝活動を一時的に大幅に低下させ、乾燥・低温・食料不足などの厳しい環境条件を生き延びるための生理的な状態です。条件が改善されると通常の活動を再開します。
休眠は生物の種類によってさまざまな形で現れます。
- 植物の種子休眠:発芽に適した条件(水・温度・光)が揃うまで発芽を抑制する
- 冬芽の休眠:樹木が冬季に低温に耐えるために芽の成長を停止させる
- 動物の冬眠:クマ・コウモリ・ヤマネなどが体温と代謝を低下させて冬を越す
- 夏眠:高温・乾燥期にカタツムリやアフリカハイギョなどが活動を停止する
- 昆虫の休眠(滞育):チョウやカブトムシが特定ステージで発育を停止する
休眠の開始と終了は光周期(日長)・温度・水分などの環境シグナルによって制御されています。植物ホルモンのアブシシン酸(ABA)は休眠誘導に、ジベレリンは休眠打破に関わることが知られています。
休眠は生物の季節適応戦略として進化してきたものであり、農業においては種子の保存期間や作物の春化処理などと深く関係します。
使い方・例文
秋に収穫した種子を春まで保存しておくと発芽できるのは、種子が休眠状態にあるためであり、適切な温度・水分・光の条件を与えることで休眠が打破されて発芽します。
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