亜塩素酸ナトリウムとは?
あえんそさんなとりうむ
亜塩素酸ナトリウムとは、強力な酸化力を持つ塩素系化合物で、食品添加物(殺菌料)や水道水の消毒・漂白剤として利用される白色粉末の化学物質です。
亜塩素酸ナトリウム(sodium chlorite、化学式NaClO₂)は、塩素の酸化数が+3の塩素酸塩化合物です。白色または淡黄色の固体(粉末)で、水に溶けやすく、水溶液は強いアルカリ性を示します。
亜塩素酸ナトリウムの最大の特性は、酸性条件下で二酸化塩素(ClO₂)を生成する点にあります。二酸化塩素は塩素ガスよりも広範囲の微生物に対して有効な酸化型消毒剤であり、細菌・ウイルス・原虫など多くの病原体を効果的に不活化します。
主な用途は次のとおりです。
- 食品添加物(殺菌料):日本では一部の野菜・果実・食肉・魚介類の表面殺菌に使用が認められており、使用基準が定められている
- 水道水の浄化:二酸化塩素発生源として、塩素と比較してトリハロメタン生成が少ない消毒法として採用される地域がある
- 漂白・脱臭:繊維・パルプ・木材の漂白や、施設の脱臭処理
一方で、亜塩素酸ナトリウムは強酸化剤であるため、高濃度では皮膚・粘膜への刺激性があります。保管時は有機物・酸・還元剤と隔離する必要があります。インターネット上で「MMS(Miracle Mineral Solution)」として高濃度水溶液を飲料として宣伝する事例がありますが、これは健康被害のリスクがあり、規制当局から警告が出ています。
使い方・例文
「カット野菜の製造工程では、亜塩素酸ナトリウムを規定濃度に希釈した溶液に浸漬することで、食中毒菌を除菌している」のように、食品衛生や水処理の文脈で使われます。
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