主遣いとは?
おもづかい
主遣いとは、文楽(人形浄瑠璃)において人形の頭と右手を操る、最も技術を要する首席の人形遣いのことです。
主遣い(おもづかい)とは、日本の伝統芸能である文楽(人形浄瑠璃)において、一体の人形を三人で操る「三人遣い」の体制のなかで、人形の首(かしら)と右手を担当する役割のことです。人形の表情・視線・感情表現を主に制御するため、三人の中で最も高い技術と経験が求められます。
文楽では一体の人形を、主遣い・左遣い・足遣いの三名で操ります。主遣いは高下駄を履いて人形を持ち上げ、かしらの目・眉・口を動かしながら右手を遣います。左遣いは人形の左手を担当し、足遣いは両足の動きを受け持ちます。三人が息を合わせて動くことで、人形がまるで生きているかのような自然な動きを生み出します。
主遣いになるためには、入門後まず足遣いを数年務め、次に左遣いとして修行を積み、その後ようやく主遣いを許される段階的な習得過程があります。一人前の主遣いとして認められるまでには、一般に10年以上の修行が必要とされます。
文楽は2003年にユネスコの無形文化遺産に登録されており、主遣いはその中核を担う重要な役割です。人間国宝に認定される人形遣いも多く、代々の名跡が受け継がれています。
使い方・例文
文楽の舞台を観ると、黒装束の三人が一体の人形を操っており、そのうち正面中央で人形の頭と右手を動かしているのが主遣いです。
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