不耕起栽培とは?
ふこうきさいばい
不耕起栽培とは、土を耕さずに作物を育てる農業技術で、土壌の生態系を保ちながら環境負荷を低減する持続可能な農法です。
従来の農業では播種や定植の前に土を深く耕す「耕起」が一般的です。これに対して不耕起栽培(ふこうきさいばい)は、土を耕さないまま作物を栽培する農法を指します。「ノーティル農法」とも呼ばれ、世界的に普及が進んでいます。
- 土壌中の微生物・菌根菌・ミミズなどの生物が攪乱されず、豊かな土壌生態系が維持される
- 土壌の団粒構造が保たれ、保水力・排水性が向上する
- 有機物が地表に残ることで土壌中の炭素が蓄積し、温室効果ガス排出を抑制できる
- トラクターによる耕起作業が減ることで燃料消費と労力が節減できる
- 表土の風食・水食(土壌侵食)を防ぎ、農地の長期的な生産力を守る
一方で雑草管理が難しくなる場合があり、除草剤の使用量が増えるケースも指摘されています。そのため被覆作物(カバークロップ)を利用した雑草抑制や、適切な輪作体系との組み合わせが重要です。食料安全保障と環境保全を両立する技術として、国内外の農業政策でも注目されています。
使い方・例文
水田での不耕起田植えや、大豆・小麦などの畑作物を耕起なしで直播するケースが代表例です。専用の不耕起播種機(ドリル)を使い、残渣が残ったままの土壌に種を播きます。
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