ヴェルギリウスとは?
う゛ぇるぎりうす
ヴェルギリウスとは、古代ローマを代表する詩人で、ローマ建国の叙事詩『アエネーイス』をはじめ『牧歌』『農耕詩』を著し、ヨーロッパ文学の源流となった人物です。
プブリウス・ウェルギリウス・マロー(Publius Vergilius Maro、紀元前70〜19年)は、古代ローマの詩人で、ラテン文学の最高峰に位置づけられる存在です。北イタリアのアンデス(現在のマントヴァ近郊)に生まれ、ローマで学んだ後、詩人として帝政期初代皇帝アウグストゥスの庇護を受けました。
初期作品『牧歌(エクローガエ)』(紀元前42〜37年頃)は、ギリシャの詩人テオクリトスの牧歌詩の伝統を受け継ぎながらも、ローマの政治状況を反映した10篇から成る作品集です。続く『農耕詩(ゲオルギカ)』(紀元前37〜29年頃)は農業と自然を主題とした4巻の教訓詩で、ラテン語詩の技巧の頂点とも評されます。
晩年に取り組んだ叙事詩『アエネーイス』(未完のまま死去)は、トロイア戦争の英雄アエネーアースがイタリアに渡りローマ建国の祖となる物語です。ホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』を範とし、ローマの栄光と建国の使命を詩的に描きました。中世ヨーロッパではヴェルギリウスは賢人・預言者として崇拝され、ダンテ・アリギエーリの『神曲』では案内者として登場するほど、後世に計り知れない影響を与えました。
使い方・例文
ダンテの『神曲』では、ヴェルギリウスが地獄と煉獄の旅を案内する師として登場し、ヨーロッパ文学における彼の権威の大きさを示しています。
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