ヴェダ人とは?
べだじん
ヴェダ人とは、スリランカに暮らす少数先住民族で、島の最古の住民とされる狩猟採集民です。
ヴェダ人(Vedda)は、スリランカに古くから居住する先住民族で、現地では「ウェッダー」とも呼ばれます。遺伝学・考古学的研究から、彼らはスリランカに人類が移住した最初期の集団の子孫と考えられており、島内で数万年にわたる居住の歴史を持つとされます。
伝統的な生活様式は森林内での狩猟・採集を基盤とし、弓矢や木製の道具を使った狩りを行ってきました。言語としては「ヴェダ語」を持ちますが、シンハラ語との混合が進み、現在では純粋なヴェダ語話者はごく少数にとどまります。宗教的には精霊信仰(アニミズム)の伝統を持ち、祖先霊への崇拝が文化の核心を成しています。
20世紀以降、スリランカの開発政策・森林伐採・農業化の波によって伝統的な生活圏が急速に失われ、多くのヴェダ人が農村社会やシンハラ系・タミル系住民と同化していきました。現在、純粋なヴェダ文化を維持する人々はわずか数百人規模とも推計されており、国連の先住民族権利宣言の観点からも文化保全が国際的な課題となっています。スリランカ政府は一定の保護区域を設けていますが、土地権利をめぐる紛争は続いています。
使い方・例文
民族学や先住民族研究の文脈で「ヴェダ人の狩猟採集文化」として紹介されるほか、スリランカの文化観光においても注目される存在です。
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