ワンカット撮影とは?
わんかっとさつえい
映画やドラマの1シーンを編集なしで一度の撮影で撮り続ける、カットを入れない長回し技法のことです。
ワンカット撮影(ワンカット・ショット)とは、カメラを止めることなく、ひとつのシーンを連続した映像として撮り続ける撮影手法です。「長回し」とも呼ばれ、編集による切り替えが一切ない分、俳優の演技の連続性と空間のリアリティが生まれるのが最大の特徴です。
ワンカット撮影の難しさは、俳優・カメラマン・照明・音声のすべてが1テイクの中で完璧に機能しなければならない点にあります。どこかひとつでもミスがあれば最初からやり直しとなるため、入念なリハーサルと動線設計が不可欠です。
著名なワンカット撮影の例を挙げると以下のものがあります。
- オーソン・ウェルズ監督『黒い罠』の冒頭3分超の長回し
- アレクサンドル・ソクーロフ監督『エルミタージュ幻想』(約96分のワンショット映画)
- サム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令』(全編ワンカット「風」に見せる構成)
現代ではシームレス編集(カット点を巧みに隠す技術)と組み合わせ、複数の撮影をつなぎ合わせながら見た目をワンカット風に仕上げる手法も多用されます。映像表現の没入感を高める手法として映画・CM・ミュージックビデオなど幅広いジャンルで活用されています。
使い方・例文
刑事ドラマで主人公が廊下を歩き部屋に入り容疑者と対話するまでを一切カットせずに撮ったシーンは、ワンカット撮影の典型です。視聴者はまるで現場にいるような緊張感を覚えます。
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