ロータリーエバポレーターとは?
ろーたりーえばぽれーたー
ロータリーエバポレーターとは、フラスコを回転させながら減圧下で溶媒を蒸発除去する、化学・食品・製薬研究で広く使われる実験装置です。
ロータリーエバポレーター(rotary evaporator、略称「ロータリーエバポ」「ロータリエバポレータ」)は、溶液中の溶媒を効率よく除去するための実験装置です。フラスコを回転させることで液体の表面積を増大させ、同時に減圧ポンプで内部を低圧状態にすることで溶媒の沸点を下げ、穏やかな温度で迅速に蒸発・除去することができます。
装置の基本構成は以下のとおりです。
- 回転フラスコ:試料を入れて回転させる
- ウォーターバス(温浴槽):回転フラスコを均一に加熱する
- 冷却管(コンデンサー):蒸発した溶媒を冷却して液化・回収する
- 減圧ポンプ:装置内部を減圧して溶媒の沸点を下げる
- 回収フラスコ:液化した溶媒を集める
この装置の利点は、熱に不安定な化合物(天然物・医薬品候補・香気成分など)を高温にさらさず処理できる点にあります。有機溶媒(エタノール・メタノール・アセトンなど)の除去に特に有効です。
利用分野は有機化学・製薬・食品科学・香料研究と多岐にわたり、近年では高級レストランの料理人が香りや風味を凝縮するために調理に取り入れるケースも話題になっています。
使い方・例文
大学の有機化学実験室では植物から抽出した成分の溶媒を除去するためにロータリーエバポレーターが使われます。近年は分子ガストロノミーの料理人がだしやアルコールの風味を濃縮する際にも活用しています。
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