ロトスコープとは?
ろとすこーぷ
ロトスコープとは、実写映像をトレースしてアニメーションを作る技法で、リアルな動きの表現を可能にします。
ロトスコープ(Rotoscope)とは、実際に撮影した人間や動物の動きを映像フレームごとにトレース(なぞり描き)することで、リアルな動きを持つアニメーションを制作する技法です。1915年にマックス・フライシャーが特許を取得したことで知られ、アニメーション史の初期から使われてきた手法です。
制作プロセスは、まず実写映像を撮影し、それを一コマずつ投影しながら絵を描くというものです。これにより、人間の歩き方・走り方・身振りなど、手描きでは再現が難しいリアルな動きを正確にアニメーションとして表現できます。
ロトスコープが映像作品に与えた影響は大きく、以下のような使われ方が代表的です。
- ディズニーの初期長編アニメ(「白雪姫」など)でのリアルな人物動作の表現
- 「未来少年コナン」などの日本アニメにおける流れるような動き
- 映画「ウェイキング・ライフ」「スキャナー・ダークリー」での独特のビジュアル演出
近年ではコンピューターを使ったデジタルロトスコープが主流となり、視覚効果(VFX)の分野でも背景から人物を切り抜く「ロト作業」として日常的に行われています。独特の絵画的なタッチを活かした芸術的な映像表現の手法としても再評価されています。
使い方・例文
映画「スキャナー・ダークリー」では実写映像全体にロトスコープ処理を施し、現実とアニメーションの境界が曖昧な独特のビジュアルスタイルで物語の世界観を視覚化しました。
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