レチタティーボとは?
れちたてぃーぼ
レチタティーボとは、オペラや声楽曲においてセリフを語るように歌われる、旋律よりも言葉のリズムを優先した歌唱様式です。
レチタティーボ(Recitativo)は、イタリア語で「朗唱(ろうしょう)」を意味し、オペラや清唱(オラトリオ)、カンタータなどの声楽作品に用いられる歌唱様式です。アリアが旋律の美しさを中心とするのに対し、レチタティーボは物語の進行や登場人物のセリフを語り伝えることを主な目的とします。
旋律は歌唱というよりも自然な言葉のアクセントやリズムに従って進み、音楽的装飾よりも台詞の明瞭さが重視されます。大きく2種類に分類されます。
- レチタティーボ・セッコ(secco=乾いた):チェンバロや通奏低音のみが伴奏し、最もシンプルな形式。バロック・古典派時代に多用された。
- レチタティーボ・アッコンパニャート(accompagnato=伴奏付き):オーケストラが伴奏し、感情的・劇的な場面に使われる。
レチタティーボはバロック期(17〜18世紀)にオペラが誕生した当初から用いられ、モンテヴェルディやヘンデル、バッハ、モーツァルトなどの作品に多く見られます。物語の流れを説明しながら次のアリアへとつなぐ「接着剤」的な役割を果たし、舞台の緊張感やドラマ性を高めます。現代のオペラでも引き継がれている伝統的な形式です。
使い方・例文
モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」では、登場人物のやり取りや状況説明をレチタティーボ・セッコで進め、感情の山場をアリアで歌い上げる構成が典型例として挙げられます。
この用語をシェア
最終更新: