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リン酸二水素カリウムとは?

りんさんにすいそかりうむ

リン酸水素カリウムとは、リン酸とカリウムからなる無機塩で、肥料・食品添加物・バッファー試薬など多分野で利用される白色の結晶性粉末です。

リン酸水素カリウム(KH₂PO₄)は、リン酸(H₃PO₄)の三つの水素のうち一つだけがカリウムに置換された一塩基性のカリウム塩です。白色の結晶または粉末で、水に溶けやすく、弱酸性水溶液を示します。

この物質が重要な理由の一つは、水溶液中でリン酸二水素イオン(H₂PO₄⁻)とリン酸水素イオン(HPO₄²⁻)の緩衝系を形成できる点です。そのため、生化学や分析化学の実験でpH4〜7付近の緩衝液(バッファー)の調製に広く使われます。

主な用途を挙げると次のとおりです。

  • 農業用肥料(リンとカリウムを同時に供給するNPK肥料の一成分)
  • 食品添加物(膨張剤・乳化剤・pH調整剤)
  • 医薬品・栄養補助食品の原料
  • 結晶光学素子(KDPと略され、レーザー光の波長変換に利用)

特に光学分野では、リン酸二水素カリウム結晶(KDP結晶)が非線形光学材料として高強度レーザーシステムに使われており、最先端の物理実験でも重要な役割を担っています。水溶液は水道水や土壌環境のpH管理にも応用され、農業・工業・研究の幅広い場面で登場します。

使い方・例文

農業の現場では「リン酸とカリウムを同時に補給できる肥料」として液体肥料に混合されるほか、生化学実験ではPBSバッファー(リン酸緩衝生理食塩水)の成分として必ず使われます。

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