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リポソーム製剤とは?

りぽそーむせいざい

リポソーム製剤とは、脂質の二重膜でできた微小な球状体(リポソーム)に薬物を封入し、体内への送達効率を高めた医薬品です。

リポソーム製剤は、細胞膜と同じリン脂質の二重層で構成された直径数十〜数百ナノメートルの球状微粒子(リポソーム)に薬物を封入した製剤です。リポソームは生体適合性が高く、内部に水溶性薬物を封じ込め、脂質膜の中に脂溶性薬物を組み込むことができるため、幅広い薬物の運搬体(ドラッグデリバリーシステム)として機能します。

リポソーム製剤の主なメリットは以下のとおりです。

  • 血中循環時間の延長:適切な表面修飾(PEG化など)により薬物が長く体内に留まる
  • 標的部位への集積:EPR効果(腫瘍組織の血管透過性が高い性質)を利用してがん組織に薬物を集中させる
  • 副作用の軽減:正常組織への薬物暴露を減らし、毒性を低下させる
  • 水溶性・脂溶性両方の薬物を封入できる多様性

代表的な製品として、抗がん薬ドキソルビシンのリポソーム製剤(ドキシル)があります。通常のドキソルビシンと比べて心毒性が低減されており、乳がんや卵巣がんなどの治療に使用されています。またアムホテリシンBのリポソーム製剤は深在性真菌症治療に用いられ、通常製剤より腎毒性が軽減されています。医療現場での応用が広がる一方、製造コストが高い点が課題です。

使い方・例文

抗がん剤治療でリポソーム製剤を用いると、薬物ががん組織に選択的に集まりやすくなるため、正常細胞へのダメージを抑えながら治療効果を維持できることが期待されます。

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