ランダウ準位とは?
らんだうじゅんい
ランダウ準位とは、強い磁場の中に置かれた電子がとることのできるエネルギーの離散的な値のことです。
ランダウ準位とは、均一な磁場の中に置かれた電荷を持つ粒子(主に電子)が、古典的な連続的エネルギーではなく、量子力学の制約によって特定の離散的なエネルギー値しか取れなくなる現象、およびそのエネルギー準位のことを指します。1930年にソ連の物理学者レフ・ランダウが理論的に導出したことからこの名がついています。
磁場中の電子は、磁場に垂直な平面内で円運動(サイクロトロン運動)をします。量子力学の枠組みでは、この円運動のエネルギーは量子化されており、エネルギーは(n + 1/2)× ℏωcという形で表されます。ここでnは0以上の整数(ランダウ量子数)、ℏはプランク定数を2πで割ったもの、ωcはサイクロトロン角周波数です。
ランダウ準位が特に重要となる場面として以下が挙げられます。
- 整数量子ホール効果:二次元電子系を強磁場・低温下に置くと、ホール抵抗が正確に量子化される現象の根拠となる。
- 分数量子ホール効果:電子間の相互作用が加わり、さらに精妙な量子状態が現れる。
- ド・ハース-ファン・アルフェン効果:磁場強度の変化に伴ってランダウ準位が費エネルギーを横切るとき、物質の磁化や電気抵抗が振動する現象。
ランダウ準位の概念は、半導体デバイスや超伝導体の物性理解、さらにはグラフェンなどの新素材研究においても不可欠な基礎知識となっています。
使い方・例文
強磁場下で半導体の電気抵抗を測定すると抵抗値が特定の値に量子化される「量子ホール効果」の説明にランダウ準位が登場します。物性物理の教科書や固体物理の講義でほぼ必ず取り上げられるテーマです。
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