本文へスキップ

ラッザーロ・スパランツァーニ(革命時代の科学者)とは?

らっざーろすぱらんつぁーに

ラッザーロ・スパランツァーニは、18世紀イタリアの生物学者・聖職者で、自然発生説を実験で否定した先駆的な科学者です。

ラッザーロ・スパランツァーニ(1729〜1799年)は、イタリア・レッジョ・エミリアに生まれた自然哲学者・カトリック聖職者であり、近代生物学の礎を築いた実験科学者のひとりです。

スパランツァーニの最大の功績は、当時広く信じられていた「自然発生説」——微生物や小動物が無生物から自然に生じるという考え——を精緻な実験によって否定したことです。彼は肉汁を密封したフラスコで加熱することで微生物の発生を防ぐことができると示し、後にパスツールが確立する「生命は生命から生じる」という原則の先駆けとなりました。

また、消化の仕組みについても独創的な研究を行い、胃液が単なる機械的な摩砕ではなく化学的な作用で食物を分解することを明らかにしました。さらに、コウモリの反響定位(エコーロケーション)の研究においても先鞭をつけ、コウモリが目を覆っても障害物を避けられることを観察し、耳による聴覚が重要だと推察しました。

フランス革命と同時代を生きた彼は、パヴィア大学で長年教壇に立ち、博物館の整備にも尽力しました。科学・宗教・教育の三分野を生涯にわたって統合した知識人として、ヨーロッパ啓蒙主義の精神を体現した人物といえます。

使い方・例文

「自然発生説を否定した実験」を学ぶ際、スパランツァーニの名前が登場します。生物学や科学史の授業でパスツールの前段階として紹介されることが多い人物です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語