ユークリッドとは?
ゆーくりっど
ユークリッドとは、古代ギリシャの数学者で、幾何学の基礎を体系化した著作『原論』を著したことで「幾何学の父」と称されます。
ユークリッド(Euclid、ギリシャ語:Εὐκλείδης)は、紀元前3世紀頃に活躍した古代ギリシャの数学者です。生没年の詳細は不明ですが、エジプトのアレクサンドリアでプトレマイオス1世の時代に活動したとされています。「幾何学の父」とも呼ばれ、数学史上最も影響力のある人物の一人とみなされています。
ユークリッドの最大の業績は、全13巻からなる数学書『原論』(ストイケイア、Stoicheia)の著述です。この書物は、それ以前のギリシャ数学者たちの成果を整理し、少数の公理・公準から出発して論理的に定理を導くという演繹的な方法で幾何学を体系化したものです。平面幾何学・立体幾何学・数の理論(整数論の初歩)などが扱われており、その論理構成は数学的証明の手本とされてきました。
『原論』は、ニュートンやコペルニクスといった後世の科学者・数学者にも深く影響を与え、19世紀頃まで数学教育の基本テキストとして使われ続けました。ユークリッドが提示した幾何学は「ユークリッド幾何学」と呼ばれ、後に登場した非ユークリッド幾何学(双曲幾何学・楕円幾何学)との対比でその位置づけが明確化されています。
- 5つの公準に基づく演繹体系の確立
- 三角形の合同条件や円に関する定理の整理
- 素数が無限に存在することの証明
- 黄金比の数学的記述
- プラトン立体(正多面体)が5種類しかないことの証明
ユークリッドの業績は、数学が「証明に基づく学問」であるという基本姿勢を確立した点で、現代数学の礎を築いたといえます。
使い方・例文
中学校の数学でならう「三角形の内角の和は180度」や「二点間の最短距離は直線」といった命題は、ユークリッドが体系化したユークリッド幾何学に基づいています。
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