モナド論とは?
もなどろん
モナド論とは、ゴットフリート・ライプニッツが提唱した形而上学の体系で、世界はそれ以上分割できない精神的な実体「モナド」から成り立つという哲学説です。
モナド論(Monadologie)は、17〜18世紀のドイツの哲学者・数学者ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツが晩年にまとめた形而上学体系であり、1714年に執筆された著作『モナドロジー』を中心に展開されます。
ライプニッツが「モナド(Monade)」と呼ぶのは、世界を構成する究極の実体です。モナドには次のような特徴があります。
- 単純性・不可分性:モナドはそれ以上分割できない単純実体であり、延長(広がり)を持たない
- 精神的性格:モナドは物質的ではなく、知覚(perception)と欲求(appétition)を持つ精神的な実体
- 窓のなさ:「モナドには窓がない」という有名な言葉のとおり、モナドは外部から影響を受けず、それぞれが内部から自律的に展開する
- 予定調和:それぞれ孤立したモナドが宇宙全体と調和しているのは、神があらかじめすべてのモナドの展開を調和させたからである
ライプニッツのモナド論は、デカルトの心身二元論や当時の機械論的自然観への批判として生まれました。物質を無限に分割しても究極の基体にたどり着かないという問題意識から、延長ではなく知覚・活動性を本質とする実体概念を提示したのです。
モナド論は後の観念論哲学(カント・ヘーゲル)や現代の情報論・複雑系研究において再評価されており、「自律的エージェント」「分散システム」などの概念との親和性も指摘されています。
使い方・例文
哲学の授業や書籍で「ライプニッツのモナド論によれば、各モナドは世界全体を自己の内に映し出す鏡のようなものだ」といった説明がなされる場面で登場します。
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