メソッド演技とは?
めそっどえんぎ
メソッド演技とは、俳優が役の内面的な感情や経験に深くのめり込むことで自然な演技を生み出すスタニスラフスキー・システムを発展させた演技術です。
メソッド演技(メソッド・アクティング)は、20世紀初頭にロシアの演出家コンスタンチン・スタニスラフスキーが体系化した演技論を基礎に、アメリカのグループ・シアターやアクターズ・スタジオが発展させた演技手法です。
従来の外形的な演技(声・動作・表情を技術的に模倣する方法)とは対照的に、メソッド演技では俳優が役の内面から感情を引き出すことを重視します。主要な技法として以下が挙げられます。
- 感情的記憶(情動記憶):過去の自身の体験を呼び起こして感情を再現する
- キャラクターへの没入:撮影期間中も役を離れず生活する
- サブテキスト:台詞の裏にある登場人物の意図・欲求を探る
- 与えられた状況の想像:役が置かれた状況をリアルに想像し行動の動機づけとする
この手法は、マーロン・ブランド、ジェームズ・ディーン、ダスティン・ホフマン、ダニエル・デイ=ルイスなど多くの名優が実践したことで知られ、ハリウッド映画の自然主義的な演技スタイルを確立しました。一方で精神的な負荷が大きく、役と現実の境界が曖昧になるリスクも指摘されています。現代では純粋なメソッドに加えて、複数の技法を組み合わせた訓練が主流となっています。
使い方・例文
俳優がホームレスの役を演じるために実際に数週間ホームレス生活を体験して役作りをした、という逸話はメソッド演技の実践例としてよく引用されます。
この用語をシェア
最終更新: