フスとは?
ふす
ヤン・フスは、15世紀のボヘミア(現チェコ)出身の宗教改革者で、カトリック教会の腐敗を批判して火刑に処された殉教者です。
ヤン・フス(Jan Hus、1369年頃〜1415年)は、ボヘミア(現在のチェコ)の神学者・宗教改革者です。プラハ大学(カレル大学)で学び、後に同大学の学長を務めました。
フスは、イギリスの改革者ジョン・ウィクリフの思想に強く影響を受け、聖書の権威をローマ教皇の権威より上に置くべきと主張しました。当時のカトリック教会における免罪符の販売・聖職売買・教会の世俗的権力集中などを激しく批判し、礼拝でチェコ語(母国語)を使用することを推進するなど、民衆に根ざした改革を訴えました。
彼の活動はローマ教皇庁との対立を深め、1411年には破門を宣告されます。1414年に開かれたコンスタンツ公会議に召喚されたフスは、皇帝ジギスムントの安全通行保証を信じて出席しましたが、その場で拘束されました。翌1415年、異端として断罪され、火刑に処されました。
フスの死後、ボヘミアでは「フス戦争」(1419〜1434年)が勃発し、カトリック勢力との長期にわたる宗教戦争となりました。彼の思想はやがてマルティン・ルターをはじめとするプロテスタント宗教改革の先駆けと位置づけられています。現在もチェコでは7月6日が「フス記念日」として国民の祝日に指定されています。
使い方・例文
ヨーロッパ史や宗教改革の流れを学ぶ際、ルターより100年前に教会批判を行った先駆者としてフスの名が登場します。
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