ジョン・ウィクリフとは?
じょんうぃくりふ
ジョン・ウィクリフは、14世紀のイングランドで聖書の英語訳を推進し、教会改革を訴えた神学者・哲学者で、宗教改革の先駆者として「宗教改革の明星」とも呼ばれます。
ジョン・ウィクリフ(John Wycliffe、約1320〜1384年)は、イングランド・ヨークシャー出身の神学者・哲学者です。オックスフォード大学で学び教鞭を執りながら、中世キリスト教会の権威と腐敗に正面から挑む思想を展開しました。
最大の業績は聖書のラテン語(ウルガタ訳)から英語への翻訳を推進したことです。ウィクリフは「聖書はすべてのキリスト教徒が直接読めるべきだ」という信念のもと、聖書を一般民衆の言語に訳すことを主導しました。この「ウィクリフ訳聖書」は後の宗教改革運動の精神的土台となりました。
神学的には、教皇権の絶対性を否定し、聖書のみが信仰の最高権威であると主張しました。また、カトリック教会が定める「化体説(パンとワインがキリストの体血に変わる)」にも批判的な見解を示しました。これらの主張は当時の教会から異端視されました。
ウィクリフの思想に共鳴した人々は「ロラード派」と呼ばれ、イングランド各地で活動しました。またボヘミアのヤン・フスはウィクリフの影響を強く受け、15世紀の宗教改革運動を発展させました。ウィクリフ自身は生前に断罪されなかったものの、死後に遺骸が掘り起こされて焼かれるという処置を受けました。
使い方・例文
「宗教改革の歴史を学ぶと、マルティン・ルターに先駆けてウィクリフが聖書の自国語訳と教会批判を打ち出していたことがわかります。」
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