ミース・ファン・デル・ローエとは?
みーす・ふぁん・でる・ろーえ
ミース・ファン・デル・ローエとは、20世紀を代表するドイツ出身の建築家で、鉄とガラスによる透明でシンプルな近代建築の様式を確立した巨匠です。
Ludwig Mies van der Rohe(1886〜1969)はドイツのアーヘン生まれの建築家です。正規の建築教育を受けることなく石工の父のもとで職人技術を身に付け、ベルリンの建築事務所で修業した後、独自のスタイルを確立しました。ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトと並んで近代建築の三大巨匠の一人に数えられます。
ミースの建築思想を象徴するのが「Less is more(少ないほど豊かである)」という言葉です。装飾を徹底的に排除し、鉄骨フレームとガラスカーテンウォールを用いた純粋な構造美を追求しました。代表作には以下のものがあります。
- バルセロナ・パビリオン(1929年、スペイン):素材の純粋性と空間の流動性を示した傑作
- ファンズワース邸(1951年、米国イリノイ州):鉄骨とガラスだけで構成された透明な住宅
- シーグラム・ビル(1958年、米国ニューヨーク):ミースのモダニズムを超高層ビルに展開した名作
1930年にはバウハウスの最後の校長を務め、ナチス政権下の1938年に渡米。イリノイ工科大学(IIT)で教鞭を執り、米国の建築教育にも多大な影響を与えました。彼の様式はその後のカーテンウォール高層ビルの世界的な普及に直結しており、現代都市の景観形成に不可欠な存在です。
使い方・例文
建築史や美術史の授業で「バウハウスの継承者として近代建築の規範を作った建築家」として紹介される場面や、シーグラム・ビルの写真とともに「鉄とガラスのモダニズム」の典型例として取り上げられます。
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