フランク・ロイド・ライトとは?
ふらんく・ろいど・らいと
フランク・ロイド・ライトとは、20世紀アメリカを代表する建築家で、自然と建築を融合させた「有機的建築」の思想を世界に広めた人物です。
フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright、1867〜1959年)は、アメリカ・ウィスコンシン州生まれの建築家であり、近代建築史において最も影響力のある人物の一人とされています。ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと並ぶ「近代建築の三大巨匠」に数えられることもあります。
ライトの建築哲学の中核は「有機的建築(Organic Architecture)」です。建物はその土地の自然環境・地形・素材と一体となるべきであり、人間の生活様式にも有機的に応答すべきだという考え方です。この思想を具現化した代表作が、ペンシルベニア州の「落水荘(Fallingwater)」(1935年)で、滝の真上にキャンティレバー(片持ち梁)構造でせり出したテラスが自然と建築の融合を象徴しています。
建築スタイルの特徴としては以下が挙げられます。
- 水平線を強調した低くなだらかなシルエット(プレーリー様式)
- 開放的で連続するオープンフロアプラン
- 自然素材(石・木・レンガ)の積極的な使用
- 室内と屋外を視覚的につなぐ大開口部
日本との縁も深く、東京の帝国ホテル(旧本館)を設計し、1923年の関東大震災でも倒壊しなかったことで名声を高めました(現在は愛知県の明治村に玄関部分が移築保存)。晩年に設計したニューヨークのグッゲンハイム美術館はスパイラル状の展示空間が革新的と評され、没後60年以上経つ現在も世界中の建築家に影響を与え続けています。
使い方・例文
「落水荘」を訪れた観光客が「岩盤と水と建築が境界なくつながっている」と驚く光景は、ライトの有機的建築の理念を最もわかりやすく体現したものとして語られます。
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