ファンズワース邸とは?
ふぁんずわーすてい
ファンズワース邸は、ミース・ファン・デル・ローエが設計したアメリカ・イリノイ州の住宅で、近代建築における「ガラスの家」の代表作です。
ファンズワース邸(Farnsworth House)は、建築家ミース・ファン・デル・ローエが1951年に完成させたアメリカ・イリノイ州プレイノーの住宅です。医師エドワード・ファンズワース博士の週末別荘として設計され、近代建築の純粋性を極めた作品として世界的に評価されています。
この建物最大の特徴は、鉄骨フレームとガラスだけで構成された完全な透明性にあります。8本の白塗りの鉄骨柱が床と屋根を支え、四方の壁はすべてガラスで覆われています。洪水対策として床は地面から約1.5メートル持ち上げられており、自然の中に浮かぶような外観を呈しています。内部にはコアと呼ばれる水回りユニットだけが置かれ、仕切り壁のない「ユニバーサルスペース」が広がります。
ミースが追求した「Less is more(少ないほど豊かである)」という設計思想の極致を示す作品であり、建築における素材の純粋な表現と構造の美しさを追求しています。一方でプライバシーの欠如や空調の問題からファンズワース博士との訴訟に発展したことも知られており、理想と実用の葛藤を示す事例としても語られます。
現在は公開施設として保存・公開されており、2003年にはナショナル・トラストによって購入され、一般公開されています。近代建築史を学ぶうえで欠かせない重要な建築遺産です。
使い方・例文
建築学の授業や「透明性の建築」「ミニマリズムの住宅」を論じる文脈で、「ファンズワース邸はガラスと鉄骨だけで構成され、近代建築の純粋さを体現している」のように引用されます。
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