ミランコビッチ周期とは?
みらんこびっちしゅうき
ミランコビッチ周期とは、地球の公転軌道や自転軸の変化によって日射量が周期的に変動し、氷河期などの長期的な気候変動を引き起こす周期のことです。
ミランコビッチ周期(Milankovitch cycles)は、セルビアの数学者・天文学者ミルティン・ミランコビッチ(1879〜1958年)が提唱した理論に基づく概念で、地球が太陽から受け取る日射量の変化を引き起こす三つの天文学的周期の総称です。
この三つの要因は以下の通りです。
- 離心率の変化:地球の公転軌道がより円形に近づいたり楕円形になったりする変動(約10万年・約40万年周期)
- 自転軸の傾き(黄道傾斜角)の変化:自転軸の地球公転面に対する傾きが約22.1度〜24.5度の間で変動する(約4.1万年周期)
- 歳差運動:地球の自転軸がコマのようにゆっくりと首を振る動き(約2.6万年周期)
これらの周期が重なり合うことで、地球が受け取る太陽エネルギー量(特に高緯度帯での夏の日射量)が数千〜数万年単位で変動し、氷床の成長・縮小、氷河期(氷期)と間氷期の繰り返しが生じると考えられています。
20世紀後半に深海の堆積物コアや南極の氷床コアの分析が進み、気候変動の記録がミランコビッチ周期と良好に対応することが確かめられました。現代の古気候学・気候変動研究において、長期的な自然の気候リズムを理解するうえで不可欠な概念です。
使い方・例文
「過去数十万年の氷期・間氷期の繰り返しはミランコビッチ周期で説明される」という形で、地球科学や古気候学の文脈でよく登場します。
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