ミヤマアキノキリンソウとは?
みやまあきのきりんそう
ミヤマアキノキリンソウとは、高山帯の草地や岩場に自生するキク科の多年草で、秋に黄色い小花を密につける美しい高山植物です。
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)は、キク科アキノキリンソウ属に属する多年草で、本州の高山帯・亜高山帯に分布します。平地に広く分布するアキノキリンソウが高山環境に適応した変種または近縁種とされており、「ミヤマ(深山)」の名はその生育地の高所・奥山を意味します。
草丈は10〜30センチメートルで、平地のアキノキリンソウより全体に小型です。葉は楕円形で鋸歯があり、茎の上部に多数の黄色い頭状花序を密につけます。花期は7〜9月で、短い高山の夏から秋にかけて咲き続けます。アキノキリンソウの名は「秋に咲く黄色い花が麒麟草(染料植物)に似る」ことに由来するという説があります。
高山帯において黄色い花を咲かせる植物は目立ちにくいと思われがちですが、ミヤマアキノキリンソウは群生すると斜面全体を黄金色に染めるほど旺盛に生育します。短い生育期間に効率よく光合成を行い、栄養を根に蓄えてから冬を迎える戦略を持っています。
蜜源植物としても高山昆虫に重要であり、短い夏に訪花昆虫を呼び込む役割を担っています。近縁のアキノキリンソウは古くから薬用(去痰・消炎)にも利用されてきました。
使い方・例文
夏の終わりから秋にかけて高山草原をハイキングすると、黄色い小花が密集して咲くミヤマアキノキリンソウの群生に出会えます。草紅葉とともに晩夏の高山を彩る植物として知られています。
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