ミハイル・バクーニンとは?
みはいるばくーにん
ミハイル・バクーニンは、19世紀ロシア出身のアナーキスト思想家で、国家・権威・宗教のすべての廃絶を訴えた革命的無政府主義の象徴的人物です。
ミハイル・アレクサンドロビッチ・バクーニン(Mikhail Alexandrovich Bakunin、1814〜1876)は、ロシア出身の革命家・思想家で、近代アナーキズム(無政府主義)の最も重要な理論家の一人です。
ロシアの貴族家庭に生まれたバクーニンは、早くからヘーゲル哲学や急進的政治思想に傾倒し、1840年代からヨーロッパ各地の革命運動に参加しました。1848年のドレスデン蜂起に加わって逮捕・投獄され、ロシアに引き渡されてシベリアへ流刑となりましたが、1861年に脱走して西欧へ逃れました。
バクーニンのアナーキズム思想の核心は以下の点にあります。
- 国家はすべての権威の根源であり廃絶されるべき
- 宗教・教会も人間の精神的解放を妨げる権威として否定
- 個人の自由と自発的な連合による社会の再構築
- 即時の革命的行動を重視(マルクスの段階的変革論と対立)
第一インターナショナル(国際労働者協会)では、マルクスと激しく対立しました。マルクスが国家権力の一時的利用を認めたのに対し、バクーニンは国家そのものの即時廃絶を主張し、この対立は最終的にバクーニン派の除名という形で決着しました。
この論争はその後の社会主義・アナーキズム運動の分岐点となり、20世紀の政治思想にまで続く影響を残しました。
使い方・例文
マルクスとの論争や労働運動の歴史を学ぶ文脈で、「国家の即時廃絶」を訴えたアナーキストの代名詞としてバクーニンの名前が頻繁に登場します。
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