ミハイル・グロモフとは?
みはいるぐろもふ
ミハイル・グロモフは、幾何学に革命的なアイデアをもたらし、アーベル賞をはじめ数多くの賞を受けたロシア出身のフランスの数学者です。
ミハイル・レオニードヴィッチ・グロモフ(1943年〜)はロシア生まれのフランスの数学者で、現在はフランス高等科学研究所(IHÉS)の終身教授を務めています。幾何学・位相幾何学・数理生物学など多岐にわたる分野で独創的な業績を残しています。
グロモフの最も影響力の大きい貢献の一つは「グロモフ=ハウスドルフ距離」の導入です。これは幾何学的空間(距離空間)同士の「形の近さ」を測る概念で、リーマン多様体の収束理論や現代の幾何学解析の基礎をなしています。また「擬等長(quasi-isometry)」の概念を用いた群の幾何学的研究(幾何学的群論)の基礎を築いたことでも知られます。
シンプレクティック幾何学の分野では「擬正則曲線(J正則曲線)」の理論を導入し、この手法はシンプレクティック位相幾何学の発展に欠かせないものとなりました。さらにCRF(曲率・半径・フィラメント)の理論や、生物システムへの幾何学的アプローチも手がけています。
2009年にはアーベル賞を受賞し、その多方面にわたる貢献が改めて国際的に称えられました。
使い方・例文
数学の研究発表で「2つの空間がどれだけ似た形をしているか」を論じるとき、グロモフ=ハウスドルフ距離が比較の指標として使われます。
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