IHとは?
あいえいち
IHとは、電磁誘導の原理を使って鍋そのものを発熱させる調理器具(クッキング)の加熱方式のことです。
IHは「Induction Heating(インダクション・ヒーティング)」の略で、日本語では「電磁誘導加熱」と呼ばれます。従来のガスコンロや電熱コンロとは異なり、ヒーター自体は熱くならず、鍋やフライパンなどの調理器具を直接発熱させる仕組みが特徴です。
加熱の仕組みは次のとおりです。IHクッキングヒーターのトッププレート(ガラス面)の下にはコイルが内蔵されており、電流を流すと磁力線が生まれます。この磁力線がIH対応の鍋底を通ると、鍋底に渦電流が発生し、鍋自体のもつ電気抵抗によって熱に変換されます。エネルギー変換効率はガスコンロの約40〜55%に対し、IHは約80〜90%と高く、熱が無駄なく調理に使われます。
利用できる鍋は鉄やステンレスなど磁力に反応する素材に限られ、アルミや銅の鍋はIH非対応の場合がほとんどです(IH対応と表示されたものは除く)。主なメリットには以下のものが挙げられます。
- 火を使わないため、一酸化炭素中毒や引火のリスクが低い
- トッププレートが高温になりにくく、吹きこぼれた食材が焦げつきにくい
- 温度調節が細かく行えるため料理の再現性が高い
- 換気が少なくて済むため、マンションや高気密住宅に適している
現在、家庭用IHクッキングヒーターはオールメタル対応機種も登場し、素材の制限が緩和されつつあります。電磁誘導加熱の原理は家庭用調理機器のほか、工業用の金属加熱や医療機器にも応用されています。
使い方・例文
「IHコンロは火が出ないので子どもがいる家庭でも安心して使えます」のように、調理器具の安全性や利便性を話す場面でよく登場します。
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